一関・平泉

冥福祈り鮮やか燈立 せんまや夜市【一関】

せんまや夜市の会場で行われた燈立

 一関市千厩町のせんまや夜市(実行委主催)は14日、同町千厩の商店街を歩行者天国にして開かれた。千厩地域に古くから伝わるお盆の行事「燈立(あかしたて)」が行われ、故人の冥福を祈って掲げられたちょうちんの明かりが夜空に浮かび上がった。

 せんまや夜市は4~10月の第2土曜に開いているが、8月のみ燈立のため盆期間の14日に固定して開催している。燈立は、かつては家や墓地などで家庭ごとに行われていたといい、先端に唐傘を付けた竹ざおから四方へ縄を伸ばし、全体にちょうちんをつるして立てる。

 同日は雨に見舞われたが、開始時には晴れて無事燈立が実施された。今年は新町で初盆を迎えた7世帯が施主。本町、新町で掲げられ、周囲には住民や帰省客ら多くの人だかりができた。

 ちょうちんを持ち帰ってトイレにつるすと魔よけになるとされ、竹ざおが揺らされて下ろされると集まった人たちが手を伸ばしていた。

 初めて燈立を見たという佐々木晴輝君(弥栄小学校1年)は「ちょうちんの中で火が燃えていてきれいだった。たくさんちょうちんを取れた」と笑顔を見せていた。

 次回のせんまや夜市は9月14日に開かれる。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年9月12日付
一関・平泉
2024年9月12日付
一関・平泉
2024年9月12日付
一関・平泉
2024年9月12日付