花巻

七色の光 幻想空間 賢治世界オブジェが演出 童話村の森ライトアップ 5エリアに119個設置【花巻】

芝生広場にあるどんぐりオブジェなどを眺める来場者

 花巻市高松の宮沢賢治童話村で「童話村の森ライトアップ2024」が開かれている。七色の光を放つオブジェと緑豊かな自然が、幻想的な賢治の作品世界をつくり出し、見物客を楽しませている。18日までは毎日、24日から10月27日までは毎週土日・祝日に点灯する。入場無料。

 今年は芝生広場、山野草園地、小川、妖精の小径(こみち)、ログハウスの五つのエリアに119個のオブジェが設置されている。

 中でも芝生広場にはライトアップのシンボル的な存在となっている高さ4メートルの「どんぐりオブジェ」にミニオブジェがちりばめられ、夜の森に虹色の光を放つ。市内の児童50人が「水の中のせかい」をテーマに絵付けしたアクリル板を四角すいのオブジェに仕上げた展示もある。

 今月10日には、県内外から家族連れやカップルなどが来場。オブジェを背景に記念撮影をしたり、園内を散策して幻想的な眺めを楽しんだりする人でにぎわった。

 ライトアップは、市と民間8団体で組織する賢治フェスティバル実行委員会が主催。実行委事務局で市賢治まちづくり課の鈴森早織課長は「何度も足を運び、賢治の世界を楽しんでほしい。今年は隣接の市博物館でアニメージュとジブリ展も開かれている」と来場を呼び掛ける。

 期間中はイーハトーブフェスティバル2024(31日、9月1日)、星空観察会(9月7日、10月12日)などのイベントがあるほか、実行委インスタグラム公式アカウントをフォローし所定のハッシュタグを付けて画像や動画を投稿すると抽選で花巻の名産品が当たるキャンペーンを実施。「森の店っこや」では限定土産の販売、入場口付近では飲食を販売する屋台村の開設もある。

 点灯時間は日没から午後9時(10月は8時)まで。荒天時は中止する場合がある。

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