奥州・金ケ崎

歴史伝える尊像、文書 えさし郷土文化館企画展 正法寺所蔵品公開【奥州】

えさし郷土文化館で開かれている企画展「禪の道 正法寺の門風」

 奥州市江刺岩谷堂のえさし郷土文化館で、企画展「禪(ぜん)の道 正法寺の門風」が開かれている。普段は公開されていない尊像や寺宝、文書など同寺の所蔵品100点余りを一堂に展示。東北地方の曹洞宗の本山として、その発展と文化の形成に大きな役割を果たしてきた歴史を伝えている。10月14日まで。

 同寺は1348(貞和4)年に開山後、永平寺、総持寺と並ぶ曹洞宗の本山となった。江戸幕府の政策によって本寺としての格式は失われたものの、由緒ある古寺として仙台藩から庇護(ひご)を受けた。

 今展では、いずれも県指定有形文化財となっている開山無底良韶(むていりょうしょう)禅師の晩年の自画像と伝わる掛け軸、二代月泉良印(げっせんりょういん)禅師と三代道叟道愛(どうそうどうあい)禅師を加えた3体の祖師像が公開されている。

 また、無底禅師が夢で熊野大権現から授かり、目覚めると手に握っていたという霊石などの寺宝や、当時の出来事を知る上で貴重な資料となっている「正法年譜住山記」、伊達政宗が同寺に胆沢郡内での買米を認めた書状なども並ぶ。

 入館料は一般400円、高校生300円、小中学生200円。開館時間は午前9時~午後5時。

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