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サンふじ100万円 江刺りんご初競り・盛岡

サンふじ特選を100万円で落札したベジフル姫神の中野さん(中央)とJA江刺関係者

 奥州市江刺で栽培される「江刺りんご」の主力品種サンふじの初競りは12日、盛岡市中央卸売市場で行われた。今年は病害虫被害などの影響で総出荷量は平年を2~3割程度下回る見込みだが、糖度が高く味は良好といい、最高品質の特選1箱(28個入り、10キロ)は前年と同じ100万円で落札された。

 JA江刺によると、今年の江刺りんごは、高温や病害虫被害の影響はあったものの、全体の総出荷量は凍霜害などの影響で平年の約半分に落ち込んだ前年に比べ31%増の約17万2000箱、うちサンふじは前年比49%増の約8万5000箱を見込んでいる。

 同日は270箱が出荷され、午前6時45分ごろ競りが始まると、仲買人の威勢の良い掛け声が飛び交った。特選は8年連続で盛岡市のベジフル姫神が落札し、営業推進課長の中野健一さん(41)は「大変な思いで育てている生産者に感謝の気持ちを込めて値段を付けた。消費者においしかったと言ってもらえればうれしい」と語った。

 同JAりんご部会の小沢静雄部会長(68)は「夏場の高温で想定外の病気、病害虫や着色不良、生理落果などがあったが、味については雨が少なく糖度が上がって非常においしいリンゴに仕上がった。ぜひ皆さんに味わってほしい」と話した。

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