24年ぶり「良」確定 天候恵まれ豊作 今年産岩手県水稲作柄
東北農政局は10日、2024年産本県水稲の作柄(確定値)を発表した。平年を100とした場合の本県の作況指数は前回発表時(10月25日現在)から変わらず106で、24年ぶりの「良」が確定した。全般に天候に恵まれ登熟も順調に進んだことで豊作となり、10アール当たり収量は569キロと前年より18キロ増えた。
調査対象は県内の水田295カ所。4地帯別では、花巻市から一関市まで県南8市町の北上川下流が作況指数105の「やや良」で、10アール当たり予想収量は564キロ。北上川上流は同107の同592キロ、東部は同108の同525キロ、北部は同108の同538キロで、いずれも「良」となった。いずれも前回から変化はなかった。
同局岩手県拠点によると、5月末~6月上旬に気温がやや低い時期や日照が少ない時期があったものの、6月中旬から出穂期までは気温が平年を上回り日照も確保されたことで、全もみ数は平年をやや上回った。7月下旬から8月にかけても天候に恵まれ出穂や登熟が順調に進んだ。夏場の高温影響については、最低気温が昨シーズンより低めだったことで高温障害はほとんど見られなかったという。
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