人の声 聞きやすく アツデンとえふえむ花巻共同開発 ラジオ局専用ヘッドホン
花巻市石鳥谷町に工場を構える音響機器メーカーアツデン(本社東京都、佐藤基典代表取締役社長)は、同市大通りのえふえむ花巻と共同で、ラジオ局での使用に特化したモニター用ヘッドホンを開発、商品化した。声の帯域を聞きやすく、軽さや耐久性に優れているのが特長で、「メイド・イン・ハナマキ」の製品を通じて地域のものづくり産業をPRしている。
アツデンは、会社について多くの市民に知ってもらおうと、2024年1月から同局で番組をスタート。出演する白田正敏事業統括部長が、ラジオの収録・編集業務などに重点を置いたヘッドホン製造を提案したのがきっかけで商品開発プロジェクトが始まり、同局の落合昭彦取締役放送局長の要望などを踏まえて試行錯誤したという。
ヘッドホンは同社で開発したスピーカーユニットを採用しており、「人間の声」の周波数がクリアに聞こえ、長時間使っても聴き疲れしにくい仕様。約150グラム(ケーブル除く)の軽量化を実現した一方で、高い耐久性を備え、動画視聴やライブ配信、音声録音といった用途にも適している。同局の周波数78・7メガヘルツをデザインし、商品名も「MH―787」とした。
この記事の詳報を岩手日日紙面または電子新聞momottoでご覧いただけます。
momottoメモ
同ヘッドホンは、アツデンのホームページから購入できる。