淵澤能恵の業績後世に 顕彰する会 20周年 決意新た【花巻】
花巻市の淵澤能恵(のえ)を顕彰する会(市川泝会長)の創立20周年記念式典は19日、同市石鳥谷町の石鳥谷生涯学習会館で開かれた。会員が活動の節目を祝うとともに、同町出身で韓国女子教育の礎を築いた淵澤能恵(1850~1936年)の業績を後世に伝えていく決意を新たにした。
式典には会員や来賓の上田東一市長ら約40人が出席。市川会長は「郷土の先人として今から約120年前、55歳にして女性で単身韓国に渡り、日韓の融和と女子教育に尽くした淵澤能恵の生涯に学ぶべきところは多く、さらに調査研究を重ね後世に伝えていかなければならない」とあいさつした。
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momottoメモ
能恵は、八重畑村関口(現同市石鳥谷町八重畑)に生まれ、29歳の時に渡米し、英語を学んだ。帰国後は同志社女学校に入学、東洋英和女学院で教壇に立つなど女子教育に傾倒。1905年に韓国へ渡り、翌年に明新女学校(現淑明女子大)の設立に尽力するなど韓国女子教育の向上に情熱を注いだ。