大船渡線と私 開業100周年プレ企画
市町村合併前の話ですが、旧大東町は「大東町民号」を毎年走らせていました。大船渡線存続と町民の親睦交流を目的に、お座敷列車を貸し切って、約200人の町民が1泊2日の旅行を楽しみました。出発の朝の摺沢駅は、参加者と見送りの人であふれんばかり。今の摺沢駅からは想像できない光景でした。
その昔、大船渡線は「金の卵(集団就職者)」を都会に送り出すスタート地点でもありました。摺沢駅のホームに立つと、家族や友人たちを見送ったあの日の光景がよみがえり、万感胸に迫るものが…。
沿線地域の住民を100年にわたって見詰めてきた大船渡線。その雄姿が消えないことを願うばかりです。
(一関市大東町・サトウブンシンさん)
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企画/一関市観光協会、岩手日日新聞社