清め水浴び迫力の争奪戦 永岡蘇民祭 阿部さん取り主【金ケ崎】
第37回おらが村の永岡蘇民祭(実行委主催)は26日、金ケ崎町永沢の永沢土地改良区駐車場で開かれた。町内外から下帯姿の男性25人が参加。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈念し、冷たい清めの水を浴びながら、蘇民袋争奪の激しい肉弾戦を繰り広げた結果、同町永沢竹原の農業阿部光平さん(35)が2019年の第31回以来4度目の取り主となった。
開会式では実行委の髙橋利男委員長が、長い歴史に幕を閉じた奥州市江刺伊手の熊野神社蘇民祭、同市水沢黒石町の黒石寺蘇民祭に触れながら「私たちが岩手の蘇民祭保存会に仲間入りした当時は11団体だったが、蘇民祭を今年開くのは約半分の6団体。何とも寂しい。今後とも皆さんの力添えで、永岡蘇民祭を続けていきたい」とあいさつ。
祈祷(きとう)祭、福飴(あめ)や福銭まきなどに続いて行われた蘇民袋争奪戦では、下帯姿の男たちが激しくもみ合い、最後は重なり合いながら、雪を敷き詰めた地べたに崩れ込み、詰め掛けた見物客らが取り巻いて、誰が取り主になるのか固唾をのんで見守った。
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