奥州・金ケ崎

市内7中学校へ自作絵本寄贈 奥州出身 小野寺さん

自作の絵本を髙橋教育長(左)に手渡す小野寺さん

 奥州市水沢出身で絵本作家として活動する小野寺悠来さん(22)=長岡造形大4年=は3日、自作の絵本「1匹ウォル君」シリーズ3部作を市教委に寄贈した。自身の発達障害の経験を「狼のウォル君」に見立てて描いたもので「私と同じ悩みを抱えている子どもに勇気を持ってもらい、大人には発達障害への理解を深めてほしい」と願いを込める。

 小野寺さんは市役所江刺総合支所を訪れ、東水沢中学校3年時に校長だった髙橋勝教育長と懇談。「絵本を描くきっかけは発達障害のつらさ、孤独さ、保護者が大変な思いをしたことから。不安の中で闘った経験やその思いを、絵本を通して伝えることができれば」と語った。

 市内の中学校全7校に3作合わせ35部を贈る予定で、髙橋教育長は「中学3年生の時、私の主張全国大会に出場して発達障害をテーマに発表し、奨励賞を受賞したのを思い出す。絵本は悩みを抱えている人たちに大きな励みになると思う」と話した。

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2025年2月7日付
奥州・金ケ崎
2025年2月7日付
奥州・金ケ崎
2025年2月7日付
奥州・金ケ崎
2025年2月7日付