氷瀑 厳寒の自然美 西和賀・沢内 志賀来に出現
厳しい寒さが続く西和賀町沢内地内で、志賀来氷瀑が出現した。西和賀の観光スポットとして、崖を覆う「氷のカーテン」が県内外からの来訪者を出迎えている。
氷瀑は例年、滝が凍り付く12月下旬から2月下旬まで見ることができる。このうち、志賀来氷瀑は志賀来山の麓を流れる内ノ沢の崖にでき、長さ2メートル以上の氷柱が幾つも連なる。温暖化の影響でできない年があり、今年も1月27日に氷柱が落ちたが、その後に再び形成された。
今月4日の沢内は雪が降り、最低気温は氷点下3・4度(盛岡地方気象台調べ)となった。カタクリの会の瀬川強代表ら4人が9日に開催される散策ツアーの下見を兼ねて訪問。厳寒と大雪が生み出した氷柱群を眺め、成長具合を確認した。
町内では志賀来、本屋敷、オロセの三大氷瀑があり、瀬川代表は「志賀来は横幅が長く、ぎりぎりまで近づけるのがいい。氷はまだ細いが、透明感があってきれい」と話す。志賀来氷瀑は沢内バーデン近くの山林にあり、関係者は見学する際に付近のクロスカントリースキーコースを踏み荒らしたり、ごみを捨てたりしないよう呼び掛けている。