市街地 視界も真っ白 北上など真冬日
強い冬型の気圧配置の影響で、5日の県南地方は多くの地域で風雪に見舞われ、厳しい寒さとなった。市街地などでは傘を差して歩く人や店舗前の雪かきに追われる店員らの姿が見られた。
盛岡地方気象台によると、同日の最低気温は花巻市大迫が氷点下4・1度、北上が同4・1度、西和賀町沢内が同6・9度、奥州市若柳が同4・0度、一関市千厩が同3・6度(同日午後8時現在)を記録。最高気温は大迫が氷点下1・4度、北上が同0・3度、沢内が同4・1度、若柳が同1度の真冬日となった。積雪は西和賀町湯田で144センチ、一関市祭畤で101センチ(同)を観測した。
このうち、北上市内では午前中から雪が降り続き、横殴りの雪で視界がふさがれる「ホワイトアウト」も発生。道路では徐行運転する乗用車が多く見られた。同市北鬼柳の女性(78)は「買い物に行こうと思っていたけれど、雪で前がよく見えなくて事故に遭いそうだから自宅に戻る。家の雪かきもあるので、大変だ」と話していた。
同気象台によると、6日の県内は、冬型の気圧配置が続くため、曇りや晴れで、内陸を中心に雪の降る所が多く、ふぶく所もある見込み。