北上・西和賀

吹きすさぶ地峡風体感 湯田ダム管理支所 28日までイベント【西和賀】

湯田ダムで開催している地峡風体験。ダム周辺の強風を体感できる

 西和賀町杉名畑の北上川ダム統合管理事務所湯田ダム管理支所(佐々木大支所長)は、同ダム周辺で吹き荒れる冬の風物詩「地峡風」を体感できるイベントを開催している。28日まで。

 同ダムの地峡風は、日本海側から吹く西風が奥羽山脈からなる狭いV字谷を通過する際に風速が増大する現象。企画は「風の通り道」を感じてもらおうと2018年から毎年企画している。

 風の強さや風向きが分かる長さ約2メートルの吹き流しを希望者に貸し出す。子ども用のミニサイズの吹き流しもあるほか、来場者には同支所から地峡風体験証明書が贈られる。

 同支所によると、24年1、2月の60日間のうち、台風の「強風域」とされる最大瞬間風速15メートル以上を記録した日は41日、「暴風域」となる同25メートル以上は8日あった。昨年2月の最も強い日は同29・8メートルで、イベントには県内外から47人が来場したという。

 今年は3日から開始。14日現在で11人が体験し、遠くは東京都から訪れた参加者もいた。佐々木支所長は「地峡風を体験できるのは全国でもほとんどなく、毎年参加してくれている方もいる。体験に合わせて、ダム周辺のきれいな雪景色も楽しんでいただきたい」と話している。

 体験は午前9時から午後4時30分まで。土日・祝日も対応可能で、事前の申し込みは不要。希望者には湯田ダムカードや仙人発電所カードも配布する。

 問い合わせは同支所=0197(74)2011=へ。

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