販路拡大へ商品PR 食クラネット交流会 県南地域32社出展【奥州】
南いわて食産業クラスター形成ネットワーク(髙橋政志代表)と県南広域振興局主催の第22回食のビジネス交流会は26日、奥州市水沢佐倉河のプラザイン水沢で開かれ、ビジネス展示会と相談会が行われた。県南地域を中心に32社が出展し、販路拡大などを目的に訪れたバイヤーに自社商品をアピールした。
産学官金連携で食産業の活性化などを目指す食クラネットには2024年12月現在で424の個人・団体が所属している。交流会は会員の販路開拓と取引拡大、商談や異業種間交流の促進などを狙いに毎年開催されている。県内や仙台圏のバイヤーと県南地方と宮古、大船渡両市の出展者ら約120人が参加した。
初参加9社を含む32社が出展。事業を紹介するパネルや商品サンプルを並べてバイヤーと懇談した。
このうち初参加の「手づくり発酵工房」(一関市室根町折壁)は、青トウガラシや麹(こうじ)、しょうゆなどで製造した食べる調味料、ホヤと玉ネギなどが原料のドレッシングをアピール。藤代俊久代表は「一関市内の道の駅2カ所と宮城県気仙沼市で販売しているが、さらに販路開拓を目指したい。多くのバイヤーに紹介することができ、初出展したことで今後の販売展開に役立てたい」と語った。
交流会に数回出展している西部開発農産(北上市和賀町後藤、後藤勝也代表取締役社長)は、繁殖・肥育の一貫生産で飼育する自社のきたかみ牛を使って製造するレトルトカレールー8種類を売り込んだ。担当者は「カレーは北上市内の当社焼き肉店で味わえるが、たくさんの人に知ってもらえるよう取扱店を増やしたい」と話していた。