松田兄弟(ヘラルボニー)新人賞 芸術選奨に46人2組
文化庁が芸術分野で優れた業績を挙げた人に贈る芸術選奨の2024年度受賞者が発表され、ヘラルボニー(本社盛岡市)代表取締役Co―CEOの松田崇弥さん、文登さん兄弟=ともに(33)、金ケ崎町出身=が、芸術振興部門文部科学大臣新人賞を受けた。
双子の松田さん兄弟は18年、知的障害のある作家が手掛けたアートの流通を図るために同社を起業。24年は国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」を創設したほか、海外活動の拠点としてパリにヨーロッパ支社を設立。著作権管理やライセンス料の適切な設定によって、知的障害のある作家が自立する道を開くことに積極的に挑戦している姿勢が高く評価された。
受賞に当たり崇弥さん、文登さんは「挑戦しなければ、すべて可能性のまま終わる。実現したいのは、異彩の作品が、異彩のままに届けられ、実力通りに評価と対価を得られるシンプルな世界。自分の、福祉の、社会の、想像を常に追い抜いていけますように」と連名コメントを発表した。
今年度の芸術選奨の受賞者は3日に発表され、文部科学大臣賞に24人、新人賞に22人2組が選ばれた。贈呈式は11日に東京都内で行われる。
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