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市の9%焼失 雨「延焼食い止める効果」 大船渡山林火災

山林火災の消火作業に当たる東京消防庁の消防隊員=5日、大船渡市(東京消防庁提供)

 大船渡市の山林火災は5日も延焼が続き、焼失面積は前日から300ヘクタール拡大し、市面積の約9%に当たる約2900ヘクタールとなった。同市では発生以降初めて雨が降っており、盛岡地方気象台によると、同市を含む本県沿岸南部の6日正午までの24時間予想雨量は多い所で40ミリ。【時事】

避難者4千人超所在確認

 県は5日、災害対策本部員会議を県庁で開き、引き続き早期の鎮圧、鎮火に向けて全力を挙げることを確認した。避難者情報については、大船渡市の情報として市内の避難所と避難所以外を合わせた避難者4000人超の所在が確認され、当初難航していた所在確認が進んでいることが報告された。

 消火活動は、前日と同規模の県内相互応援隊29隊81人と他県からの緊急消防援助隊545隊2030人が地上から延焼防止に尽力。空中消火は防災ヘリ7機と自衛隊大型ヘリ8機の計15機が待機したものの、雪や雨による天候不良のため出動できなかった。

 義援金の受け付けは、既に始めている同市のほか、日本赤十字社県支部と県共同募金会が6日から始めることが報告された。

 本部長の達増拓也知事は「企業の経済活動に影響が生じているという情報があるほか、建物被害も焼失家屋78棟という情報が市によって公表された。関係機関が連携することで被害情報を含む適切な情報発信に努めていきたい」と語った。

momottoメモ

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