県内外

政府 激甚指定へ 首相「豊かな森林回復を」 大船渡山林火災

 大船渡市の山林火災に関する関係閣僚会議が7日、首相官邸で開かれ、石破茂首相は「激甚災害の指定の見込みが立った」と明らかにした。市町村単位の「局地激甚災害(局激)」に指定し、被害を受けた樹木の伐採・搬出など自治体による復旧作業の経費を2分の1補助する。

 首相は「火災前の豊かな森林の回復に向け、復旧事業への支援を着実に進めてほしい」と語った。また、「今なお複数の熱源などが確認されている」と述べ、消防・自衛隊が連携して早期の鎮圧・鎮火に努めるよう指示。住宅に被害が出た被災者向けに応急的な住まいの確保を進め、被災者生活再建支援金の迅速な支給に努めるよう求めた。【時事】

避難指示一部で解除

 県は7日、災害対策本部員会議を県庁で開き、被害状況や対応状況などを確認した。延焼は見られず、赤崎町の一部地区で避難指示が解除された。

 引き続き地上と空中から熱源調査や消火活動に当たっており、8日も状況を見ながら適切に対応することにしている。

 7日午後2時30分現在の活動状況によると、緊急消防援助隊などは前日と同規模で熱源調査や消火活動を実施。空中からは自衛隊大型ヘリ8機が17回で8万5000リットルを散水した。

 本部長の達増拓也知事は「赤崎町の一部で避難指示が解除された。緊急消防援助隊、陸上自衛隊、地元消防による徹底的な消火活動のおかげであり、心から感謝申し上げる。今もなお熱源がある箇所、火種がくすぶっている箇所がある。再燃の防止や早期の鎮圧に向け対処をよろしくお願いしたい」と述べた。

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