県内外

冬銀河友は十年星に住み 祈りのうた いわての震災詠 東日本大震災から14年

浪板海岸(写真協力・フォトグラファーhana ozawaさん)
冬銀河友は十年星に住み
一関市 沖田誠子さん 75歳

【句意】友とは、幼稚園の保育や研究を一緒に頑張ってきた先生仲間のこと。中でも、明るい人柄で仕事熱心な1人の先生が心にあった。震災で亡くなった人たちのことを忘れないでいたいという思いを込めた。

仲間への思いを胸に

 震災後、沿岸の幼稚園に学用品や絵本を届け、懸命に働く現地の先生方の姿に胸が熱くなりました。2013年に市立幼稚園長を退職後、短大で後進の育成に当たりました。岩手県国公立幼稚園協議会で共に活動し、志半ばで亡くなった仲間の分まで、という気持ちでした。内陸にいてできることは限りがありますが、せめて忘れないでいたい。「桃の花どこかほつれしぬひぐるみ」「椿の実海の記憶を孕みけり」。復興への歩みを思い、折々に詠んでいます。

momottoメモ

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