「災害忘れない」演舞で支援 よさこいフェスタ募金活動を継続 大東恋・来い連「菅原組」 東日本大震災から14年【一関】
一関市大東町のよさこいグループ「大東Yosakoi恋・来い連『菅原組』」(佐藤新治代表世話人)は、東日本大震災が発生した2011年からよさこいのイベントを開催し、会場で集めた募金を震災や能登半島地震の復興支援に役立てている。募金は被災地で見た子どもの姿をきっかけに始め、災害を忘れないという思いも込めている。
菅原組は旧摺沢小学校の児童の保護者を中心に00年に発足した。11年1月に同町の室蓬ホールで開いたのが「すりさわyosakoiまつり」。県内外の19団体が出演し、厳寒期に華やかな演舞を披露した。
それから約1カ月半後に震災が発生。航空会社でキャビンアテンダントをしていた初代代表の娘が行ったSNSの発信をきっかけに世界中から支援物資が集まるようになり、メンバーも被災地への物資運搬やがれき撤去などに当たった。
翌12年は被災地の復興を願い、第2回の「2012yosakoiフェスタinすりさわ」を開催。陸前高田市立第一中学校(当時)の生徒たちが復興への思いを寄せ書きした旗を掲げて22団体が躍動した舞を繰り広げ、会場で募金活動を行った。
代表世話人の佐藤さん(69)は「支援物資を持って行った時、親を亡くして泣いている子どもの姿を目にした。あの子たちが二十歳になる頃まで何かの形でバックアップできればと思った」と当時を振り返る。
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