新緑の焼石出迎え 国道397号秋田県境 冬季通行止め解除【奥州】
国道397号の奥州市胆沢若柳と秋田県境を結ぶ区間の冬季通行止めが、23日正午に解除された。山肌に雪が残る一方、新緑の季節を迎えた焼石連峰は白と緑のコントラストが鮮やか。待ちわびた人たちがブナなどが生い茂る「焼石連峰ビーチライン」に車を走らせた。
解除されたのは、平七沢ゲートから秋田県境までの延長16・3キロ。通行止めは秋田県側と同時に解除され、約半年ぶりに一般車両が通行できるようになった。
同日は青空の下、平七沢ゲートでは開門時に20台ほどが列をつくった。午前10時30分に一番乗りした同市水沢の男性(46)は「通行できると思っていたら閉鎖されていたので待った。横手市のラーメン店を訪れるたびに国道397号を利用している。ドライブしながら景色を楽しみたい」と話し、山路に繰り出した。
県南広域振興局土木部によると、今年は雪が例年並みで、少雪だった2024年より解除は6日遅い。田村達博道路河川環境課長は「両県の行楽シーズンが本格的に始まるので交流人口が増えることを期待したい。十分気を付けて通行してほしい」と呼び掛けている。