おはなしたいむ

「こんとあき」 ほほ笑ましく、けなげな“二人”

「こんとあき」を紹介する小野寺さやかさん

 おばあちゃんに赤ちゃんのお守りを頼まれたキツネのぬいぐるみ「こん」。赤ちゃんだった「あき」が大きくなると、こんはだんだん古くなり、とうとう腕がほころびてしまいました。おばあちゃんになおしてもらうため、こんとあきだけで出掛けますが、ハプニングの連続です。

 ぬいぐるみの表情は変わりませんが、こんの口元を見ると気持ちが伝わってきます。弱ったときは少しだけ、元気になったら大きく開けます。あきを守ろうとする姿はけなげですし、「ぼくがついているからね」とかばう姿は男前です。

 こんがピンチのときは、あきが助ける番。頑張るあきに感情移入し、泣きそうになるシーンもあります。最後は「良かった!」と本を閉じることができます。

 時間がたっぷりあるときの楽しみ方もご紹介しましょう。「NAHO」とデザインされた腕輪を着けている少女は、「はじめてのキャンプ」に出てくるなほちゃんかも。眼鏡を掛けた白いひげの男性は、ピーターラビットのマグレガーさんそのもの。表紙には不思議の国のアリスやタンタンがいるような…。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今月の図書館おはなし会は中止になりましたが、こんな時こそご自宅でじっくり本を読んでみては。「おうちのおはなし会」を開き、お子さんに大好きな一冊を読んでもらうのもいいですね。


東山図書館読書指導員・小野寺さやかさん

 図書館ではお子さんの年齢に合わせたブックリストや、読み聞かせの選書に役立つ本などを紹介できます。本選びに困ったら、図書館にいらしてください。