おはなしたいむ

「ゆうかんなアイリーン」 吹雪の日、少女は進む

「ゆうかんなアイリーン」を紹介する佐藤理恵さん

 お母さんが仕立てた奥さまのドレスを届けるため、遠いお屋敷に一人で出掛けたアイリーン。吹雪の中、日は暮れゆき、ドレスが風で飛んでしまったり道に迷ったり、次々とピンチが襲い掛かります。今夜のパーティーに間に合うでしょうか?

 タイトル通りに勇敢な女の子を応援したくなる一冊です。このまま死んでしまったら―という大ピンチにアイリーンが奮起する一言は、泣きたくなるくらいグッときます。お母さん目線で読むと、アイリーンに「よく頑張ったね」と伝えたくなります。

 一関図書館の移動図書館「わかくさ号」の同世代で、30年以上読み継がれている絵本です。夕暮れの雪景色を古めかしいタッチで描いた表紙のせいか、見た目で選ばれることは少ないですが、読み聞かせでは大好評。小学校低学年でも9分間、聞き入ってくれました。

 子育て中の方は、お子さんが自分で本を読めたとしても、読み聞かせてあげてほしいです。誰かに読んでもらうのと、自分で読むのでは、同じ本でも感じ方が変わりますよね。子供たちは大人とは違う目線で読んでいるので、どんな感想が聞けるか楽しみです。

 わかくさ号でも冬の絵本コーナーで紹介していますが、読んだことがないという子が多く、もったいなく思っています。ぜひ手に取ってみてください。


一関図書館読書指導員・佐藤理恵さん

 4代目わかくさ号は昨秋30歳になりました。約2500冊を運び、行き先に合わせて本を入れ替えています。お薦め本を伝えたり、感想を話したりと、車内はにぎやか。わかくさ号で本を借りてみませんか。

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