新たな校史へ第一歩 北上・飯豊中創立70周年 アカペラ校歌を披露
北上市立飯豊中学校の創立70周年記念式典は29日、同市村崎野の同校で行われた。生徒が記念事業で混声四部合唱やアカペラ版の校歌と生徒会歌を披露し、伝統を受け継ぎ新たな校史を刻んでいくことを誓った。
式典には全校生徒325人をはじめ、教職員や来賓、地域住民らが出席した。
平野憲校長は「戦後の開校当初は畑仕事などで資金調達をしており、現在のボランティア活動の礎になった。合唱も伝統の一つ。継承とさらなる発展を目指していく」と式辞。第21代校長の齋藤康70周年記念事業実行委員長は「今後も地域と一体になって多方面で活躍してほしい」とあいさつした。
記念の合唱は全校生徒が行った。校歌は県合唱連盟の太田代政男名誉会長が、生徒会歌「明日へ」は全国的に活躍する音楽グループ「ザ・ハモーレ・エ・カンターレ」が編曲。これまで編曲者の直接指導を受けながら練習を重ねてきた。
アカペラ版校歌の後には、2016年度に生徒も作詞に関わって制作した生徒会歌を披露。3年生による振り付けも交えたアカペラ版の生徒会歌で式典を締めくくった。
指揮を担当した齋藤睦奈さん(3年)は「記念の年に指揮をすることになり驚いたが、ありがたいしうれしい。これからもボランティアやあいさつなどの文化を広めていける学校になってほしい」と話していた。
記念事業ではこのほか、同校敷地内に校歌碑を建立し、記念誌を発行。同日は記念祝賀会も開かれた。
同校は1947年、飯豊村立飯豊中学校として開校。49年に現在地に移転し、54年の町村合併で北上市立の中学校となった。今年3月までに7430人の卒業生を輩出している。