華やかに開幕 北上・みちのく芸能まつり 高校生、堂々の舞台発表
第56回北上・みちのく芸能まつり(運営委員会主催、岩手日日新聞社など後援)は4日、北上市内で開幕した。初日は「高校生郷土芸能フェスティバルinきたかみ」を皮切りに、市民パレードなどが華やかに繰り広げられた。まつりは6日まで。
高校生郷土芸能フェスは市文化交流センターさくらホールで行われ、2回目の今回は参加が9団体に増えた。
トップを切って専大北上郷土芸能部が三味線や尺八の演奏に合わせ、「南部俵積み唄」「花笠音頭」などで優雅な踊りと張りのある歌声を響かせた。和田優登部長(3年)は「緊張したが、お客さんに楽しんでもらえたと思う。芸能まつりでは鬼剣舞や鹿踊(ししおどり)、虎舞などいろいろ見て、今後に生かしたい」と意欲的に話した。
水沢農民族舞踊同好会は「立石百姓踊り」で、昔ながらの農作業の様子をコミカルな動作で表現。鈴木修平部長(3年)は「お客さんの手拍子や歓声がうれしかった。高校生が岩手全体の郷土芸能を盛んにして、発信していきたい」と決意を語った。
岩谷堂、大東、花巻農は各流派の鹿踊で、勇壮な演舞を披露。上駒木野さんさ踊り(雫石)、三山おろし太鼓(大船渡東)、権現舞(葛巻)、中野七頭舞(岩泉)も若いエネルギッシュな動きで来場者を魅了した。
夕方から夜にかけては駅前大通りで各太鼓団体による和太鼓演奏、開会行事に続き29団体、約1700人が参加し市民パレードが行われた。浴衣やはんてん姿の参加者は「北上おでんせ」「日高見甚句」に合わせて躍動し、飯豊中学校が最優秀賞を受賞。ゲストで北上市出身の国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級元王者の八重樫東選手も踊りに加わり、まつりに花を添えた。最後に鬼剣舞育成団体の子供たちが練習の成果を披露した。
今回の芸能公演には市内をはじめ県内外から121団体、約2500人が出演。5、6日も市内各地で多彩な公演、催しが予定されている。
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