記者わーぷろ

選書の力<10345>

 「授業から小説が消えるかもしれない」と高校教師の友人が憤慨している。2021年度に始まる共通テストでは国語の出題から小説が削られ、代わりに詩・随筆が入るため、学校によっては小説を収録していない教科書を選ぶだろう、ということだ。さまざまな事情を考慮した結果だろうが、授業時間の数少ない楽しみが小説であった身としては残念に思う。出版不況といわれながらも、インターネットを含めここ10年で読める小説は格段に増えた。その分作品を選ぶ力は大事になっているし、それを養うのが国語の授業ではないだろうか。必ずしも「走れメロス」や「山月記」が入り口でなくとも、読書の楽しみを知るきっかけは与えてほしいと思う。(松)