記者わーぷろ

春の交通安全<12068>

 今どきの子どもは、公道で自転車に乗り始めるのが遅いらしい。取材した地域では学校が許可する学年に達するまで禁止か、公道以外でなら乗ってもいいのだという。毎晩帰りの遅い父が早起きして練習に付き合ってくれたのを思い出しながら、交通安全教室でふらふらと自転車に乗る子どもたちを見詰めていた。「自分もこんなふうだったのかな」と思わず口にすると、指導に当たっていた高齢男性に「あなたの世代とは違いますよ」と言われた。昭和生まれの私。小学生は学年を問わず、未就学児ですら補助輪付きで近所を乗り回していたように記憶している。この違いを認識し、車を運転するときは、これまで以上に自転車の子どもたちに気を付けたい。(行)