日日草

2018年2月23日

 平昌五輪で繰り広げた岩渕麗楽選手の熱き戦いが終わった。スノーボード女子スロープスタイルは風の影響もあって「悔しい」14位だったが、新種目のビッグエアで日本勢最高の4位に入り、次につながる大きな一歩を踏み出した

▼「(メダルに)あと一歩届かないというのが今の自分の実力」。本人にとって納得のいく成績ではなかったかもしれないが、競技後に見せた“麗楽スマイル”は世界中の人々に強い印象を残したに違いない

▼筆者もテレビ観戦したが、なかなか心臓に悪い。スタートの瞬間「とにかくけがのないように」、そして空中でのトリック後の着地では「立って!」と演技の間中、祈りっ放し。ふと、1998年に行われた長野五輪のジャンプのワンシーンを思い出した

▼実況の工藤三郎アナウンサー(NHK)が原田雅彦選手に対して「立て、立て、立て、立ってくれー」と絶叫した。1回目を終えて6位だったが、祈りが通じたのか特大ジャンプを見せ、逆転で銅メダルをつかんだ

▼7競技102種目でメダル争いを繰り広げている平昌五輪もあと3日。スピードスケートやジャンプのように100分の1秒や1センチを争う競技もあれば、フィギュアスケートやスノーボードのように難易度や技の完成度を競う種目もあり、いずれも日本選手の活躍が目覚ましい

▼岩渕選手は「また4年後にチャレンジして、てっぺんを目指したい」と早くも前を見据えている。次回の北京五輪では、プロスノーボーダーで解説者の中井孝治さんが言う「かっこいい」「おしゃれ」「スタイリッシュ」な演技を披露してほしい。