日日草

2019年8月25日

 一関市川崎町の北上川沿いで開かれたかわさき夏まつり「おらが自慢のでっかい花火」大会を取材した。合併前の旧川崎村時代に東北初の2尺玉を打ち上げ、「ちゃっこい村のでっかい花火」という絶妙な言い回しで知名度を上げた大会だ

▼大きな花火を打ち上げられるのは広い川幅があってこそ。そこに架かる北上大橋は全長482メートル。優美なアーチを描く「3径間連続ブレースドリブバランスドタイドアーチ橋」と呼ばれる構造を採用し、町を象徴する景観を形成している

▼でっかい花火が夜空を明るく染め、首長恐竜にも例えられるでっかいアーチ橋のシルエットを浮かび上がらせる瞬間を写真に撮ろうと、打ち上げ開始1時間前には場所を決め、そのまま待機。台風10号の北上に伴う雨も、ちょうど上がった頃だった

▼思えば前年も活発な寒冷前線の影響で開始1時間ほど前まで雨。違っているのは場所取りしているカメラマンの数。少なくとも前年の倍だ。同まつり実行委員会が花火大会で撮影した写真を対象に初のコンテストを実施するからだろう

▼そこへ現れたのは本紙OB記者。退職後に写真を趣味にしているという。撮ってすぐ確認できるデジタルと違い、昔は現像して焼き付けするまで出来が分からず、花火の撮影も苦労したと、互いに懐かしい話をした

▼いよいよ打ち上げ。1枚目を確認して青ざめた。夕闇で気付かぬうちに一帯はもやがかかっていた。さらに風が弱く、打ち上がるたびに停滞する煙の量も増えていく。悲鳴を上げながら撮影したが、幻想的でもあった。コンテストの応募作が楽しみだ。