日日草

2017年9月25日

 足の大きさや形は親に似るといわれる。遺伝には逆らえない。中でも小さい足は体を支える部分が大足の人より少ない分、長距離を歩くには不向きなことが多く、けがも経験上しやすい

▼先日2日間で計5万歩近く歩いた。目的地へ徒歩で移動したためだが、普段はその10分の1程度しか歩いていない無精がたたり、予想通り途中から足が痛みだした

▼小さい足といえば、中国には纏足(てんそく)という風習があった。小さい足は美人の条件とされたため、女児の足に布を巻いて足の成長を抑えた。当時の写真資料を見ると、あまりの小ささに驚く。やはり長くは歩けなかったらしい。この風習は近代化で廃れた

▼人が立ち歩きを始めた頃から必要になるのは靴であろう。成長期を経て足の大きさが確定するが、サイズや形は個人差があり、市販の靴と合わせるのはなかなか難しい。機能性とファッショ性のどちらを優先するかで悩むところだ

▼ファッション界も変わろうとしている。フランス高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)とケリングは、傘下のデザイナーに痩せ過ぎたモデルをファッションショーなどで使わないよう義務付ける指針を公表した。若い女性がスリムなモデルに憧れるあまり、拒食症に陥る問題が深刻化していた

▼ファッション誌を見れば、モデルの体形は確かに細身ばかり。スレンダーな体形がイコール健康的といかないところに難点があった。それでも纏足のように美の意識は変わっていくに違いない。ファッション界がどこまで健康美を重視する方向に動いていくのかも見守りたい。