日日草

2017年7月24日

 このブランド名を聞くと、ラジオ付きカセットテープレコーダーやビデオデッキ、テレビなどを思い起こす。1968年に国産初のラジカセを世に出したとされる「aiwa(アイワ)」だ

▼オーディオ機器ブランドとして世界的にも広く知られたアイワ。高級イメージは薄かったが技術力もあり、その割に製品価格は手頃だったと記憶する

▼1951年に設立し、その後ソニーのグループ会社に。矢巾町と一関市花泉町にも工場を持ち、本県ともゆかりのあるメーカーだった。海外生産にも力を入れたがデジタル化の対応に遅れ、2002年ソニーに吸収合併された。08年にアイワブランド製品の生産が終了したという

▼そのアイワが復活する。秋田県小坂町にある「十和田オーディオ」が、ソニーから商標権を取得しグループ会社として新アイワを設立した。同社はもともと電子機器の受託生産が主力。アイワブランド製品は当面中国で製造し9月からCDラジカセや4Kテレビなどを順次発売する

▼業績不振のシャープが台湾企業の傘下に入るなど、国内の電機メーカーには勢いが見られないところもある。そうした中で、かつての有名ブランドを国内企業が復活させる意義は大きい

▼1980年代はオーディオブームだった。アンプで名高い「サンスイ」やテープデッキの「アカイ」など、当時マニアが手にしたブランドは姿を消した。これもデジタル時代が少なからず影響を与えたのだろう。一方で、アナログレコードが再び注目を集めているとか。最良の音を求め、レコード針をあれこれ変えて聴いていた頃が懐かしい。