日日草

2018年12月17日

 朝の最低気温が氷点下になり、水道管の凍結を心配するほど冷え込む日も出てきた。天気予報の雪マークも珍しくなくなったと思っていたら突然の大雪の朝。いよいよ本格的な冬が来たと実感する

▼この時期はまだ冬道通行の感覚が戻らず、凍結路面で車がスリップしたり、歩行者が転んだりする。見た目では分からないのに凍っている場所もある。しばらくは都会人よろしく恐る恐る慎重に歩いた方がいいかもしれない

▼「いやぁ、転んでしまったよ」と笑い話で済ませられる程度ならいい。岩手労働局によると、2017年に発生した「転倒」を原因とする労働災害(休業4日以上)は337人で労災全体の4分の1を占めた。半数が休業30日以上で、亡くなった人もいる

▼冬場は特に転倒事故が頻発する。昨年12月から18年3月までに発生した屋外での転倒災害は168人。手足の骨折やアキレスけん断裂で1カ月前後、胸椎(つい)圧迫骨折で3カ月の休業を余儀なくされた例もあり、当人、職場ともに大きな痛手だったろう

▼こうした事態を重視し、岩手労働局が「転ばぬ先の転倒防止」を掲げ、職場から転倒事故をなくそうと啓発活動に注力。12月から2カ月間にわたる例年の「いわて年末年始無災害運動」と併せ「冬季の転倒災害防止対策」を進めている

▼従業員への注意喚起や除雪の徹底、滑りにくい靴の着用など各職場に必要な対策を講じるよう促す内容。年末年始の運動のスローガンは「あなたの安全家族の願い 年末年始も無災害」。冬は始まったばかり。出だしからつまずかないようしっかり踏み出したい。