日日草

2020年8月4日

 子供の頃に使っていたクレヨンや色鉛筆などの中に「肌色」があった。その後議論になり、絵の具から名前が消えた。今はメーカー各社で「ペールオレンジ」や「うすだいだい」といった名前に変わっている

▼当然だが、肌の色は人によって異なり、1色で決まるものではない。小麦色の肌は健康的なイメージが強い一方、今は美白ブームで色白が好まれているようだ。「色の白いは七難隠す」ということわざもある

▼欧米では、本来の肌の色を尊重しようという動きが広がっている。化粧品メーカー各社は美白に当たる表現を商品や宣伝などに使うのをやめるという。米国で5月に起きた白人警官による黒人男性の暴行死事件を機に、差別への抗議が広がったことが大きい。美白の文言が肌の色への差別を助長しているとの批判に反応したようだ

▼もちろん肌へのケアは欠かせない。強い紫外線は染みやしわの原因になり、素肌の大敵だ。実年齢より老けて見られたくないと思うのは自然なことで、紫外線を抑えるUVカット商品は夏に限らず人気がある

▼若さを保つクリームや美容液なども利用者から支持されている。美しさへの追求は尽きないが、それでも色の濃淡とは関係なく健康な肌が美しいという前提を日々忘れないようにしたい。