花巻

自ら行動する若者に 県内5大学 高校生公開講座【花巻】

地方創生や社会科学について講義する岡田学長

 大学における高校生のための公開講座「ウィンター・セッション」は25日、3日間の日程で県内の5大学で始まった。花巻市下根子の富士大では、県内の高校1、2年生34人が「地域課題の解決を地域と共に考え、自ら行動する若者となるために」をテーマに学習に取り組む。

 県内10の大学などで組織する「いわて高等教育コンソーシアム」と県教委が主催。大学の研究の面白さや研究者の姿に触れる機会を提供し、高校生の進路選択などに役立ててもらおうと2003年から実施し、岩手、岩手医科、県立、盛岡、富士の各大学で授業を行っている。

 このうち、富士大では25、26の両日、「地域を豊かにする経済学」「環境に優しい循環型社会と地域の取り組み」などの講義が行われる。

 初日は開講式に続き、岡田秀二学長が「地方創生と社会科学」と題して全体講義。「学問」は、吸収したさまざまな知識や事実をいつでも使える状態にし、問題解決や新しい知識の習得に備えることが重要と強調した。

 社会科学を学ぶことで現代社会の課題を認識し、解消することができるとした上で、同大と地域のつながりについては「地域に良くなってもらわないと大学が存立する意味がない。みんながその地域で生きていく展望があり、心地よく毎日を過ごせることが大事。それをつくっていきたいと思っている」と語った。

 今回は5大学合わせ、県内61校から864人が参加。27日は盛岡市民文化ホール(マリオス)で「大学における分野別学習内容の紹介」と「進学講演会」が行われる。

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