我ら「ベジタリアン5」 大東中1年生 農業学び寸劇【一関】
一関市大東町の大東中学校(狩原雅裕校長、生徒155人)は2日、同校で「鉄心の発表会」を開いた。地元の農産物生産者らを招き、1年生53人が「大東ベジタリアン5」などに扮(ふん)して農業体験学習の成果を披露した。
1年生は2017年度総合的な学習の時間を活用して地域を知る活動に取り組み、地元農家らでつくる大東地産地消の会との交流給食や農業体験学習などを実施。給食に使われている野菜などの食材について学び、昨年10月の文化祭で発表した。
同日は生産者や地域住民を招待して再演した。寸劇パートでは、給食を残そうとしている生徒の前にピーマン、トマト、ジャガイモ、エゴマ、タマネギに扮した「大東ベジタリアン5」が登場。地元農家の苦労や取り組みについて熱く語った。
研究発表パートでは、体験学習を行った班ごとに地元農家や給食センターで学んだことを発表。ジャガイモやタマネギを収穫する大変さや、少ない人数で菜種油や給食を作っていることを報告した。
最後は全員で「“食”という字は人を良くすると書く。食事とは、たくさんの人の思いと苦労をいただくということ」と声をそろえた。同町摺沢で農業を営む千葉順子さん(60)は「体験で学んだことを楽しくまとめていて、感動した」と感じ入った様子だった。
寸劇でピーマン役を演じた泉直孝君は「せりふを覚えるのが大変だったが、やって良かった。体験学習などを通して、農家の方々がどんな苦労をしていたのか知ることができた」と話していた。