一関・平泉

1万の菜の花 一足早く“満開” せんまやひなまつり開幕 置物や飾り 町彩る

千厩町で開幕したせんまやひなまつり。呼び物の菜の花の布細工などが来場者の注目を集めている

 一関市千厩町の第11回せんまやひなまつり(実行委主催)は11日、町内で開幕した。会場の千厩酒のくら交流施設や商店街では今年も精巧な花の布細工や干支(えと)の置物、年代物のひな壇などが展示され、町全体を華やかな雰囲気に包んでいる。3月4日まで。

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 初日は同施設でオープニングセレモニーが行われ、昆野洋子実行委員長は「昨年は来場1万人の大台を超え、今年もと、意気込んできょうの日を迎えた。お客さまに笑顔で帰っていただけるよう私たちもおもてなしの心でお接待したい」とあいさつ。来賓や関係者と一緒にテープカットで開幕を祝ったほか、オープニングイベントとして落語寄席が行われた。

 同施設には蔵サポーターの会など住民有志が手作りした歴代の干支の置物やつるし飾り、寛永びななど年代物のひな壇がずらり。今年の呼び物は一関市の花としても知られる菜の花の布細工で、1万個以上を会員が全て手作業で仕上げた。「ILCの里 せんまやひなまつり」の幕の下に黄色い布細工を敷き詰めるように飾り、誘致実現を願う国際リニアコライダー(ILC)を再現した装置も併せて設置した。干支の戌(いぬ)にちなみ、1メートル四方の“横綱犬”と100点余りの犬の置物も展示し、来場者を楽しませた。

 奥州市から家族3人で訪れた吉田喜幸さん(27)は、娘の沙奈ちゃん(2)と一緒ににぎやかなひなまつりの雰囲気を満喫。「娘も楽しそう。健康ですくすく育ってほしい」と願っていた。

 一関市の国際姉妹都市・オーストラリアのセントラルハイランズ市の訪問団も会場を訪れ、所狭しと並ぶつるし飾りやひな人形を見学して日本の文化に親しんだ。ケリー・ヘイズ市長は「伝統的なお祭りで素晴らしい。とても感動した」と話していた。

 期間中の同施設では、お茶会や筝曲演奏会、マルシェなどのイベントが行われる。参加店舗を巡ってスタンプを集めるスタンプラリーなども予定している。

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