花巻

17日にブルースフェス 花巻出身の阿部さん追悼

演奏する阿部哲さん(1986年ごろ、実行委提供)

 花巻市出身のブルースハープ奏者・阿部哲さん(1949~2000年)を追悼する音楽イベント「花巻銀河ブルースフェスティバル2018」は、17日午後2時から同市大通りのなはんプラザで開かれる。わが国を代表するハーモニカプレーヤー・八木のぶおさんをはじめ、阿部さんを知るミュージシャンが「阿部哲トリビュートバンド」を結成して出演予定。阿部さんの古里で初めて企画された追悼ライブで、市内外の音楽好きの間で話題を集めている。

 阿部さんは花巻での学生時代から音楽に取り組み、高校卒業後は東京や米国など、国内外で広く活躍。パワフルな演奏で知られ、後年生まれ故郷に戻ってからは、地元に根差した活動を展開した。南部牛追唄を「岩手のブルースだ」と評して奏でたといい、地元のミュージシャンにも影響を与えた。

 これまで古里・花巻で追悼イベントが開催されることはなかったが、没後20年を前に関係者の間で機運が上昇。共演した経験がある同市の似内正宏さん(58)らで準備を進め、ライブ開催にこぎ着けた。

 似内さんは「どこに行くにもハーモニカを手放さない人だった。ステージは『エキサイティング』の一言に尽き、いつでも全力投球。場の雰囲気を一気に自分に持ってこれた」と話し、その強い印象が忘れ難い様子。「いま自分が音楽をやっているのも阿部さんの影響を受けたから。この1回で終わらせず、地元の若い人も加わってくれる企画にしていきたい」と、遺業を次代につなげるよう構想する。

 チケットは1800円。問い合わせは似内さん=090(9428)6671=まで。なはんプラザでも購入できる。

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