一関・平泉

障害者スポーツ支援 競技者ら発起人、市協会設立【一関】

一関市障がい者スポーツ協会の設立総会であいさつする西城会長
環境整備、普及に力

 障害者スポーツの普及、技術向上を推進する「一関市障がい者スポーツ協会」が14日、発足した。市町村単位での障害者のスポーツ協会は県内初。活動やサポートを通じて、障害の有無にかかわらず運動ができる社会の実現を目指す。

 同日は同市狐禅寺の市総合体育館で設立総会を開き、市内の福祉団体、市体育協会から約20人が出席。会員入会規則、2018年度事業計画などを承認し、会長には市身体障害者福祉協議会長の西城直彦さん(71)が就任した。

 同協会は西城会長、16年の希望郷いわて大会水泳男子50メートル自由形などで金メダルを獲得した立谷大祐さん(41)ら5人が発起人となって発足した。市体協や県障がい者スポーツ協会と連携し、同市と平泉町の知的、身体、精神に障害を持ちながら競技に取り組む人たちを受け入れる。

 事業計画によると▽スポーツ教室の開催▽指導者の研修会への派遣▽障害者スポーツの啓発活動の展開▽市体協、日本障がい者スポーツ協会などが主催する大会への参加-などに取り組む。障害者でも気軽に運動を始められる環境を整えるとともに、全国障害者スポーツ大会やパラリンピックで活躍できる選手の育成も図る。

 西城会長はあいさつで「行政、体育協会、企業などさまざまな団体との幅広い連携を持って、市民の理解を深めながら、多様なニーズに対応できるよう取り組みを進めていきたい」と意気込みを語った。

 県障がい者スポーツ協会の藤井公博会長は「まだ福祉団体に加入していない障害者たちにも、一関市障がい者スポーツ協会が立ち上がったことを広めてもらたい」と期待を寄せた。

 市障がい者スポーツ協会によると、今後、15人以内で理事を選任する。会長を除く役員は次の通り。(敬称略)

 ▽副会長=小野幹雄、三浦健▽監事=小野寺祐一、千葉健司

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年6月4日付
一関・平泉
2025年6月4日付
一関・平泉
2025年6月4日付
一関・平泉
2025年6月4日付