白銀の6会場で開幕 18日まで「いわて雪まつり」
本県を代表する冬のイベント・第51回いわて雪まつり(実行委主催)は14日、雫石町の岩手高原スノーパークをメインに近隣3市町にある6会場で開幕した。これまで同町の小岩井農場が会場だったが、雪不足への対策として今回から開催形態を大幅に変更し、分散開催となった。同スノーパークには雪像11基が登場し、初日は家族連れらでにぎわった。18日まで。
近年の雪不足による雪像制作への影響を考慮し、主会場を小岩井農場から同スノーパークに変更。同スノーパークはじめ網張温泉スキー場、雫石スキー場、小岩井農場の町内4会場のほか、盛岡市の盛岡手づくり村、滝沢市のたきざわ自然情報センターを会場とした。
このうち同スノーパークには、自衛隊や民間団体などが制作したゲートやステージ、迷路のメイン雪像をはじめ、蒸気機関車や新幹線、賢治童話などをモチーフにした大型の雪像9基と一般による小雪像2基が設営された。初日は、降りしきる雪にもかかわらず、訪れた人の中には記念写真を撮るなど思い思いに雪像を楽しむ姿が見られた。打ち上げ花火で冬の夜空を彩るほか、ステージショーや屋台村の設置なども催されている。
盛岡市から家族3人で訪れた阿部理さん(37)は「子供が生まれたので、見せたくて連れてきた。全会場を回ることは難しいだろうが、雪が多いと大きな雪像を見ることができて楽しい」と笑顔を見せた。
このほか、雫石スキー場ではそりやチュービング、小岩井農場では恒例のかまくらジンギスカン、盛岡手づくり村では地酒の試飲、たきざわ自然情報センターではスノーシュートレッキング体験などを楽しむことができる。
期間中は小岩井農場を拠点に会場間で無料シャトルバスを運行。開催時間は会場ごと異なるが、主会場は午前10時~午後8時。