花巻
幻想的な世界観で魅了 ギャラリーＢｕｎ 古屋さんが作品展【花巻】
洋野町在住のイラストレーター古屋暁さん（63）の作品展は、花巻市円万寺のアートスペース・ギャラリーＢｕｎで開かれている。同市にある宮沢賢治童話村の壁画や漫画雑誌の表紙、有名飲食チェーン店メニュー画など、幅広い分野で活躍する古屋さんの「ファンタジックアート」をテーマにした展示会。卓越した技術で関心を集めている。30日まで。
古屋さんは山梨県出身で、１９７６年からフリーのイラストレーターとして活躍。雑誌表紙や壁画のほか映画ビジュアル、宝くじ挿絵の担当といった経験も持つ。今展は、古屋さんと交流があり「彼が描くファンタジックなイラストが大好き」という県立花巻北高元校長・下町壽男さん（61）が企画、花巻初個展開催が実現した。
幻想的な背景に浮かぶ子供たちの表情が印象的な16点を展示。エアブラシ用のアクリルインクを駆使し、コンピューターで制作したかのような精緻な仕上がりが美しい。
本県の豊かな自然に魅せられ、２００３年に洋野町に移り住んだ古屋さん。「食べ物も空気も水もおいしく、花巻にこんな良いギャラリーがあるのも今まで知らなかった。下町さんとのご縁を頂き、喜んで『行きます』と応じたんですよ」と、花巻での個展を喜ぶ。
午前11時～午後５時。火、水曜休。問い合わせは同ギャラリー＝０１９８（２３）７２７５＝まで。
