鉄下駄飛ばしに挑戦 奥州 南部鉄器まつりにぎわう
第39回奥州市南部鉄器まつりは6日、同市水沢羽田町の市鋳物技術交流センターなどで始まった。通常価格より4割引きの南部鉄器即売や弁慶鉄下駄(げた)飛ばし大会、奥州南部鉄器展などが催され、同市が誇る伝統工芸品を広くアピールしている。7日まで。
奥州南部鉄器の技術や美の追求、日常の鉄分補給の重要性を世界に発信する恒例イベント。今回は「平安から平成 そして新時代へ~奥州南部鉄器 鉄分、足りてますか?~」をテーマに、水沢鋳物工業協同組合と市、奥州商工会議所、市観光物産協会で構成する実行委員会が主催した。
同センターを第1会場、市伝統産業会館を第2会場に多彩な催しを企画。同組合に加盟する事業所が軒を連ねた即売会では、鉄瓶や鍋、急須などがサービス価格で買えるとあって、各ブース前に人だかりができていた。
初日は人気の弁慶鉄下駄飛ばし大会も大盛り上がり。挑戦者は小学生と男女の各部門に分かれ、部門ごとに2~5キロの重さの鉄下駄を勢いよく飛ばした。
小学生の部(3キロ)では、及川智貴君(羽田小6年)が5メートル70で1位。及川君は「記録はもうちょっと出したかったけれど、優勝を狙っていたのでうれしい。また挑戦したい」と喜んでいた。
最終日の開催時間は午前9時~午後4時。南部鉄器の即売のほか、各種展示、厄年連や年祝連の演舞、フラダンスショーなどが予定されている。