一関・平泉

一関の女性4人 好成績 きもの装いコン東北大会 来春、3人が世界大会へ

全日本きもの装いコンテスト・きものフェスティバル東北大会に出場した(左から)菊地さん、橘木さん、熊谷さん、南さん。右は4人を指導した伊藤さん(伊藤さん提供)

 一関勤労青少年ホームの着物着付け講座に通う一関市の女性4人が、全日本きものコンサルタント協会が主催した日本の心と美の祭典「全日本きもの装いコンテスト・きものフェスティバル東北大会」で3位までに入った。2位以上の3人は2019年4月に東京都で開かれる世界大会に東北地区代表として出場する。4人は着装などの美しさに磨きを掛け、日本の伝統文化を受け継ごうと思いを新たにしている。

 同コンテストでは鏡を見ずに舞台に立ち、一人でいかに美しく装うかを競う。装いはもちろん、容姿、立ち居振る舞い、情緒、言葉遣い、「きものと私」をテーマにした作文という六つの観点から総合的に審査される。

 東北大会は11日に宮城県東松島市で開催され、一関市関が丘の熊谷愛さん(29)が振袖の部で、同市真柴の橘木敬子さん(60)が留袖の部でそれぞれ「装いの準女王」に輝いた。同市千厩町の菊地美緒さん(26)がカジュアルの部で2位、同市字釣山の南文雪さん(35)が振袖の部で3位に入った。熊谷さん、橘木さん、菊地さんは世界大会への出場が決まった。

 以前にも熊谷さんは振袖の部で準女王、橘木さんは留袖の部で2位になった実績があり、世界大会出場は2度目となる。

 熊谷さんは「先生から一番言われていたように笑顔を心掛けた。世界大会では落ち着いて、笑顔でできたらいい」と語る。橘木さんは「普段のお稽古でしていることが自然に所作となって表れ、皆さんにご披露できればという思いだった。世界大会でも順位を気にするより、丁寧な所作を見ていただきたい」と話す。

 菊地さんは以前、振袖の部で3位だった。今回は「同じ教室からカジュアルの部に出場したのが私一人だったので緊張したが、練習通りできた。目指していた2次審査に進め、すごくうれしかった」と振り返る。初出場となる世界大会に向けては「挑戦者という気持ちでリラックスして楽しみたい」と意欲を示す。

 南さんはコンテスト初挑戦。外国で長年暮らし、帰国後に着付けなどを習って日本人としての自信を深めた体験を作文にしたところ、会場で読み上げられた。南さんは「実技に集中できないほどうれしかった。今後も日常生活で着物をさらっと着られるようにしたい」と向上心を高めている。

 装道礼法きもの学院分院伊藤とみ子きもの学院の講師で、4人を指導した伊藤福子さん(57)は「それぞれにうれしい表彰となった。東北大会は来年、一関で開かれる予定なので、伝統衣装である着物の良さを多くの人にお知らせしたい」と和装の魅力をさらに広めたいと願っている。

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