多彩な催し ご覧あれ　日高火防祭、あす前夜祭【奥州】

　奥州市水沢の「日高火防（ひぶせ）祭」は、28日に前夜祭、29日に本祭が行われる。前夜祭では稚児行列や打ちばやし演奏、本祭では９町組によるはやし屋台巡行、揃（そろ）い打ち、相打ちなどを行い、春の水沢市街地を彩る。

　前夜祭は、午後４時30分から駅通りを歩行者天国にして実施。稚児行列は午後４時30分～５時、鹿（しし）踊り（伊藤流行山鹿踊保存会）が続き、纏（まとい）振り保存会による纏振りが行われる。５時50分からの開会式に続いて日高神社火防祭保存会の打ちばやし演奏、２０１８年度、19年度の42歳、25歳各厄年連が演舞を披露する。

　本祭当日は、午前７時30分から日高神社を会場に、同保存会・及川右会長、各町組年番長年番祭らが参列して神事が行われる。10時40分には大手通りの同神社参道入り口付近にはやし屋台が整列して遙拝式が行われ、音曲を奏で始め行進の開始を告げる。

　本祭でのはやし屋台運行は、午後１時15分に市保健センター前を出発、不断町交差点、立町角、柳町角、メイプル前などを通り中央通りまで練り歩く。その後駅前で６時55分から揃い打ち、メイプル前で７時45分から相打ちを予定している。

　本祭には、水沢42歳厄年連「輝馬伝（こうまでん）」と同25歳厄年連「颯亥迅（ふういじん）」ら江刺、前沢の厄年連、纏振り保存会、水沢神輿輿和會（こうわかい）、伊藤流行山鹿踊保存会、みちのく合気道菅原道場が賛助出演する。

　祭り直前の意気込みを伝えようと、水沢42歳厄年連「輝馬伝」の阿部由起男会長（40）、同25歳厄年連「颯亥迅」の高橋和成会長（23）ら厄年連幹部が26日、小沢昌記市長を表敬訪問した。

　両会長は「地域の支えを感じてここまでやってきた。恩返しをしたい」と口をそろえた上で、阿部会長は「良い演舞を披露したい」、高橋会長は「出て良かったと思えるものをやりたい」と決意を語った。小沢市長は自身の経験を基にアドバイスするとともに「新しいものをつくれるのは君たちだ。集まった仲間と一緒に力を付けてもらいたい」と激励した。