一関・平泉

継承、発展へ決意 県高総文祭開会式・一関 ステージ発表 多彩に

県高総文祭総合開会式のフィナーレでエンディングテーマ「明日へ」を熱唱する一関支部の生徒たち。芸術文化活動の継承、発展に決意を新たにした

 第42回県高校総合文化祭総合開会式(県教委、県高校文化連盟主催)は4日、一関市大手町の一関文化センター大ホールで行われ、式典と一関支部のステージ発表を通して、高校生が芸術文化活動を受け継ぎ、さらに発展させることを誓った。【一関社会面に関連】

 総合開会式は、毎年県内を持ち回りで実施。2006年の第29回以来13年ぶり2度目の一関開催となった今回は「届けよう 新たな時代へ 夢と文化を大河に乗せて」をテーマに、県内加盟校の生徒、教職員や一般来場者ら約800人が参加した。

 開会式生徒企画委員長の佐藤彩乃さん(一関二高2年)は歓迎のあいさつで「長く受け継がれてきた文化の意義や素晴らしさを時代の流れに沿うように発展させて発信していきたい」と語った。

 県高文連の五日市健会長は「脈々と流れてきた高校生の芸術文化活動が、岩手の芸術文化の未来を奏でることを願う」と呼び掛けた。

 ステージ発表では一関二高太鼓道場部が開幕演舞で勇壮な太鼓演奏を披露し、大東高鹿踊(ししおどり)部は躍動的な踊りを披露した。テーマにちなみ一関支部合唱専門部の合同合唱で「川の流れのように」、千厩高箏曲部は「四万十川」、吹奏楽専門部の合同演奏では「ひたかの大地に-母なる北上川の記憶」と川に関する演目を上演した。

 生徒企画は一関の歴史、自然、文化や過去の2度の大きな水害についてクイズや寸劇なども交えて行われた。フィナーレでは同支部の生徒が勢ぞろいし、吹奏楽専門部の演奏に合わせて開会式のために作られたエンディングテーマ「明日へ」を熱唱した。

 県高総文祭は7カ月にわたる高校生の文化活動最大のイベント。19年度は「鳴り響け 岩手の旋律風にのせ 未来奏でるファンファーレ」をテーマに6月の放送部門を皮切りに郷土芸能、新聞、書道、美術工芸、演劇、自然科学など20部門が12月まで開催される。

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