一関・平泉

感謝祭ネットで開催 室根・オヤマ 19日から3日間特別価格、新商品も【一関】

新商品「とりたん」の開発に取り組んだ岩渕さん(中央)ら。多くの人に味わってほしいと呼び掛けている

 一関市室根町の鶏肉生産加工販売業オヤマ(小山征男代表取締役)は、19~21日までの3日間、恒例のオヤマ感謝祭を通販サイト「奥州いわいネット」で開催する。規格外品などが特価で販売されるほか、新商品も売り出される。

 同社は2015年から地域への感謝を込めて同祭を自社工場敷地内で開催し、その中で規格外品を割引料金で販売する掘出市などを実施してきた。20年からは新型コロナウイルス対策として通販サイト上で宅配堀出市を開催している。

 今回は空揚げやステーキなどの40品ほどを定価の10~50%割引で販売。目玉商品として一羽の鶏から30グラムしか取れない希少部位の「ギザード」を加工した新商品「とりたん」の販売も開始する。ギザードは主に飲食店で活用されてきた部位だが、新型コロナの影響で出荷が低迷。個人宅での加工が難しく一般的な流通に課題があったが、同社が持続可能な開発目標(SDGs)に考慮し、フードロス解消を目指す中で昨年秋ごろから専門チームを立ち上げて商品開発に着手した。

 味付けは塩麹(こうじ)を主体にしたオリジナルたれを使用。子供でも食べやすいように肉の切り込みの入れ方を試行錯誤し、牛たんのような風味と食感に仕上げたという。

 チームリーダーの岩渕恵さん(37)は「100点以上の品ができた。とりたんはおつまみにも弁当のおかずにも活用できる。全国の人に味わってもらい『おいしい』と言ってもらいたい」と思いを語る。

 同社常務取締役の小山達也さん(45)は「フードロス対策も考慮しながら今までどこにもなかった商品ができ、現在特許も出願している。今回のみの特価なのでぜひ多くの人に注文してほしい」と話している。

 とりたんは200グラムで300円(税込み)。購入した先着1000人にはオリジナルタンブラーをプレゼントする。

 受け付けは奥州いわいネット=https://iwai181.shop-pro.jp/=からで、申し込みは19日午前0時~21日午後4時。

▲鶏肉生産加工販売業のオヤマが感謝祭で販売する新商品「とりたん」。(同社提供)

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