病床使用率40%超 コロナ新規感染105人【岩手】
県と盛岡市は30日、新たに10歳未満~90歳以上の男女105人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規のクラスター(感染者集団)はなかった一方、学校や教育・保育施設を中心に感染が広がり、病床使用率は今年に入り初めて40%を超えた。重症者はいない。累計は4602人となった。
保健所ごとの内訳は、県央30人、盛岡市19人、中部16人、奥州14人、宮古11人、大船渡6人、一関、釜石各4人、久慈1人。
クラスター関連では、公表済みの10件で新規患者が確認された。
学校関連は24日公表の盛岡市の市立学校で2人増の計84人。26日公表の県央保健所管内の学校で7人増の計39人。同日公表の宮古保健所管内の学校で9人増の計18人。27日公表の県央保健所管内の学校で8人増の計19人。29日公表の盛岡市内の学校で1人増の計20人となっている。
教育・保育施設関連は、22日公表の中部保健所管内の施設で1人増の計112人。23日公表の奥州保健所管内の施設で3人増の計40人となった。
直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体65・4人、盛岡市67・7人で、いずれも過去最高となった。
病床使用率は44・3%。5割に近づいたことを受け、県医療政策室の三浦節夫感染症課長は「医療資源がそんなに豊富なわけではない。一般医療への影響では手術の先送りなどはないが、相当きつくなっている」と危機感を示した。