総数、221件で微減 窃盗被害無施錠8割超 広報紙配布、注意喚起へ 花巻署・昨年刑法犯認知
花巻署がまとめた2021年の刑法犯認知件数によると、総件数は221件(前年比3件減)だった。凶悪犯が4件(同2件増)、知能犯が9件(同5件増)とともに増加したものの、窃盗が145件(同11件減)と10年連続で減少となった。一方で、窃盗被害に遭った住宅や自転車などの無施錠率が依然として高いことから、同署は鍵掛けの徹底を訴えている。
無施錠被害率は、住宅侵入が83%、自転車盗が85・7%、車上狙いが87・5%といずれも80%以上を超えており、窃盗の認知件数は減少傾向にあるものの、無施錠による被害率は高止まりしている。
大野志織生活安全課長は「住宅侵入盗では、犯人と鉢合わせになると凶悪犯罪につながる恐れがある」と指摘する。「在宅、外出時を問わず、裏口や勝手口、窓にも鍵を掛けてほしい」と強調する。
自転車盗、車上狙い防止については「自転車は必ず二つ鍵を付けるようにしてほしい。短い時間でも自転車や車から離れる場合や自宅の駐車場でも必ずロックする習慣を身に付けてほしい」と呼び掛ける。
同署では新型コロナウイルス感染予防対策上、地域での防犯教室の開催が困難なため、広報紙などを高齢者や各家庭に配布するなどして防犯意識の高揚を目指す。
また、鍵掛けの重要性や特殊詐欺防止などのポイントをまとめた動画を作成し、インターネット上で公開するなどしながら、さまざまな形で注意喚起に取り組んでいく。