信頼される自衛官目指し 入隊・入校予定者15人が決意【北上】
北上市内の2022年度自衛隊入隊・入校予定者は8日、市役所に髙橋敏彦市長を表敬訪問し、国民から信頼される自衛官になるよう努力することを誓った。
同市から今春自衛隊に入隊するのは、15~19歳の15人。
このうち7人は陸上自衛隊一般曹候補生、4人は陸上自衛隊自衛官候補生、2人は航空自衛隊自衛官候補生として入隊する予定で、2人は陸上自衛隊高等工科学校に入校する。
髙橋市長は「もうすぐ東日本大震災から11年となるが、被災地の皆さんにとって自衛隊の応援は今でも記憶に残っている。毎年のように大きな災害があり、多くの皆さんが入隊するのは自治体としても心強い。国民の命と財産を守る決意を抱いて頑張ってほしい」と激励した。
入隊・入校予定者を代表して佐々木海斗さん(北上翔南高校)が「さまざまな教育や訓練を受けることに多少の不安はあるが、それぞれの目標に向かって日々精進し、皆さんから信頼される自衛官になるよう努力する」とお礼の言葉を述べた。
父親の実家が釜石市で、沿岸にもよく行っていたという佐々木さんは「震災時に支援活動に携わる自衛隊員の姿に心を打たれ、自分も隊員の一人として国民の命を守りたいという気持ちが生まれた」と志望動機を語った。
また、高等工科学校に入校する鈴木渉さん(南中学校)は「サイバーセキュリティーを専門に学べるコースがあり、その知識で国防に携わる仕事がしたいと思った。初めて北上を離れるので不安だが、しっかり学びたい」と決意を語っていた。