花巻

女性画 淡く繊細に 水彩の近作25点並ぶ 北村さん3年半ぶり個展 花巻・石鳥谷図書館

石鳥谷図書館で開かれている北村敦子さんの個展「水彩展―窓辺の肖像」

 花巻市藤沢町の北村敦子さんの個展「水彩展―窓辺の肖像―」が、同市石鳥谷町中寺林の石鳥谷図書館市民ギャラリーで開かれている。淡く美しい繊細なタッチで描かれた実在感豊かな女性の人物画が、来場者の関心を集めている。17日まで。

 北村さんは1976年、岩手大教育学部特設美術科を卒業後、県内高校で教壇に立つ傍ら、創作活動を続けてきた。教職を退いて以降、子育てや家族の介護、仕事で中断した時期もあったが、10年ほど前から再開。3年半ぶりの3回目の個展を開催した。

 今回は、創作活動再開から本格的に取り組むようになった水彩の近作25点を出品。デッサン会や親族らをモデルにして描いたもので、にじみやぼかしなど一般的な水彩とは異なり、色を重ねて実在感のある写実的な肖像が並ぶ。

 半数がここ3年半の間に手掛けた作品で、窓辺で月を眺める女性を描いた「Bluemoon」(F50)は第107回日本水彩展石井鶴三賞(2019年)受賞の大作。この個展のために描いたという「Woman」(M50)は椅子に座り髪に手をかける女性のしぐさや視線、表情が目を引く。

 北村さんは「さまざまな女性の表情を感じ、楽しんでもらえたらうれしい」と話す。

 午前10時~午後5時(最終日は3時)。奇数日の午後1~4時は北村さんが在廊予定。

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