適切な運転姿勢確認 交通事故防止へ講習会 県内郵便局【花巻】
県内の郵便局による交通事故防止講習会は16日、花巻市天下田の花巻自動車学校で初めて開かれた。参加した局員たちは実技講習などを通じて交通事故を防ぐポイントを学び、今後の業務の糧とした。
講習会は花巻署と連携して実施され、17人が参加。座学では同署交通課の菊池朗好課長が2021年に県内で発生した人身事故の発生状況、死傷者数を説明し、運転者と歩行者が手を使って横断などの意思表示をするハンド・コミュニケーションを紹介した。
実技ではJAF(日本自動車連盟)岩手支部の支部員が講師となり、普段の業務で使用する集配車両を使用して▽正しい運転姿勢▽車の死角▽見通しの悪い交差点での運転―などについて学習。このうち運転姿勢では「肩をシートをにつける」「座席で腰を深く入れることで車の動きが体に伝わる」などの指導を受け、適切な運転姿勢を体に覚え込ませていた。
花巻郵便局の藤澤則章さん(50)は「背中をシートにつけることで、すごく安定することを実感できた。局内では建物の出入り口付近で事故が発生しやすいと教わっているので、これからも気を付けて運転したい」と話していた。