10月4日開業へ 宿泊、飲食などの複合施設 新盛岡バスセンター
盛岡市中ノ橋通に整備中の新しい盛岡バスセンターは、10月4日に開業する。当日は現地でグランドオープンセレモニーが行われ、翌5日の始発便からバスの運行を開始する。バスターミナル機能のほか、宿泊、飲食、子育て支援などの機能を備える複合施設で、地域の交通の結節点(ハブ)やにぎわい創出の拠点としての期待がかかる。

新バスセンターは鉄骨造り3階建て、延べ床面積約3247平方メートルで、総事業費約15億円。建設工事の進捗(しんちょく)率は今年5月末現在で約65%となっている。
1階はバス乗り場、待合室、テークアウトの軽食や物販、2階は子育て支援施設、アルコール類や食事を提供するフードホール、3階はホテル、温浴施設、コインランドリー、ジャズバー、リラクゼーション施設などが入居を予定している。
当初は今年3月の開業を予定していたが、施工業者の再選定などに伴い計画より4カ月遅れの2021年7月着工となり、開業も21年度中から大幅にずれ込み、約半年遅れた。
谷藤裕明盛岡市長は2日の定例会見で「平成28(2016)年9月の旧盛岡バスセンター閉鎖以来、市民の皆さまには大変ご不便をかけた」とおわびした上で、「新バスセンターはより利便性が高く、安心・安全な施設。地域と地域の魅力をつなぐローカルハブをコンセプトに、地域の方々から愛される、中心市街地の活性化に寄与する施設を目指し準備を進めていく」と語った。
新バスセンター周辺では、商業施設「Nanak(ななっく)」跡地で、24年4月のオープンに向け、商業施設やオフィスが入る複合商業施設「monaka(もなか)」の建設計画も進んでいる。