きょう十五夜 真ん丸お月さま見えるかな【一関】
10日は旧暦で8月15日の「十五夜」。毎月15日の夜を意味する十五夜の中でも8月を指す中秋は一年のうちで満月が最も明るく輝く「中秋の名月」となることから、稲穂に見立てたススキを飾り、団子や果物を供えて秋の収穫に感謝する風習が残されている。
一関市花泉町の老松市民センターが開設する子ども教室では9日、一足早くお月見会が開かれ、参加した老松小学校の児童16人が月見団子を全員で味わった。
団子作りでは、児童が団子を丸めてゆでる係と味付け用のずんだを作る係に分かれて作業。ずんだは児童たちが草むしりなどを手伝った畑のエダマメを使い、ゆで上がった団子にずんだをからめて仕上げた。
団子はススキや季節の果物と一緒に供えられ、同センター職員から十五夜の説明を受けた児童は全員で会食。1年生の遠藤和花さん(7)は「ずんだは初めて作ったけど難しくなかった。自分たちで作った団子はおいしい」と語った。
盛岡地方気象台によると、10日の県内は高気圧に覆われて晴れるが、湿った空気の影響で朝晩は曇る所がある見込み。