若い発想、活性化提言へ 年度内実現も 大迫中生と地区振興会【花巻】
花巻市大迫町の市立大迫中学校(菅原俊博校長、生徒56人)の3年生22人は、大迫地区コミュニティ振興会(菊池忠久会長)と連携して「大迫への提言」をまとめている。実現が可能なイベントや防災、防犯などについてアイデアを出し合う取り組みで、地域活性化に若い発想を取り込む。
同振興会若者による地域づくり実行委員会が主体となって初めて企画。9日は同校でグループディスカッションが行われ、3年生と同振興会のメンバーが3グループに分かれて「安全・防犯」「スポーツ」「冬イベント」などの各テーマについて語り合った。
生徒たちは思考を巡らしながら、実現可能な催しや取り組みを提案。ニュースポーツのモルック、ボッチャのイベント開催、冬季の雪像造り、地域の安全パトロール実施などが挙がり、必要な人員や予算などについて同振興会からアドバイスをもらいながら考えをまとめていた。
生徒会長の高橋杏奈さんは「大迫の人口はだんだん少なくなってきているので、みんなで考えを出し合いながら多くの人が来てくれる地域にしたい」と期待を込める。
グループディスカッションは10月5日にも実施し、提言をまとめて同23日の迫中祭で発表する。同振興会は今年度内に提言の中から最低一つを実現する考え。
同実行委の清水良彦委員長は「中学生もニュースポーツに興味があることに驚いた。大人だけでは出せないアイデアが多数あり、参考になった。提言を実際にかなえられるよう、こちらも頑張りたい」と意気込んでいた。