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飲酒運転で職員免職 第三者機関を設置 相次ぐ不祥事 県競馬組合【岩手】

職員の不祥事を受けて陳謝する滝山副管理者(中央)ら

 県競馬組合は28日、酒気帯び運転で検挙されたとして、同組合経営管理部の課長補佐級の男性職員(36)を同日付で懲戒免職処分、管理監督責任で同部副部長級の50代男性を厳重注意とした。同組合では7月下旬、広告宣伝をめぐる収賄容疑で職員が逮捕され、競馬組合議会などからコンプライアンス(法令順守)意識の欠如が指摘されていた。同組合は再発防止に向け、有識者らによる第三者機関で今後の方向性などについて協議する方針だ。

 同組合によると、課長補佐は広告宣伝を担当。7月4日午後7時30分から翌5日午前0時15分ごろまでの間、盛岡市内の飲食店で開かれた職場関係の懇親会に参加。1次会でビール5杯程度、2次会でハイボール2杯程度を飲んだ。同0時30分ごろ、JR盛岡駅前付近の駐車場から自家用車を運転。市内で警察官の職務質問を受け、呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出されたため、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙された。8月に盛岡簡裁から罰金30万円の略式命令を受け、納付した。

 同組合では7月に職員が収賄容疑で逮捕され、8月18日に盛岡地裁に起訴されている。再発防止に向け、同組合は今月22日付で大学教授や弁護士などの有識者によるコンプライアンス推進評価委員会を設置済みで、10月5日に初会合を開く。

 28日に市内で記者会見した滝山秀樹副管理者は「重ねての不祥事。県民、ファン、関係者に心からおわび申し上げる」と陳謝。「信頼回復は容易ではないと思うが、推進チームで検討し、今後このようなことがないよう取り組んでいきたい」と述べた。

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