花巻

ホタル飛ぶ地域へ 住民が幼虫放流 神明地区【花巻】

花巻市湯口字的場地内の用水路にゲンジボタルの幼虫を放つ参加者

 花巻市の神明地区環境を守る会(佐藤精一会長、会員31人)によるホタルの幼虫放流会は25日、同市湯口字的場地内で開かれた。参加した地区住民がゲンジボタルの幼虫と餌となるカワニナを用水路に放ち、ホタルが飛び交う美しい地域になるよう願いを込めた。

 同会は地区内の自然環境を保護しようと2019年に設立し、耕作放棄地や空き家の草刈りなどの活動を展開している。幼虫の放流は今年で3年目となる。

 ゲンジボタルの幼虫300匹とカワニナ2000匹は奈良県から購入したもの。参加した会員や親子連れ約20人が、紙コップに入れた大きさ2ミリほどの幼虫を水田脇の用水路に流し込み、「大きく育てよ」「元気にね」などと無事成長するよう期待を寄せていた。

 親子で参加した佐々木伶君(湯口小学校1年)は「カワニナを用水路に流すのが楽しかった。自然のホタルは見たことがないので、本物を見てみたい」と夢を膨らませていた。

 同会によると、ゲンジボタルは順調に成長すると23年7月ごろに観察することができるという。佐藤会長(78)は「底の泥が少ないためか、なかなかホタルが繁殖しない。神明地区内には昔、多くのホタルがいた。根気よく続けて、またホタルの里にしていきたい」と意気込んでいた。

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