菜の花こーん風味満点 アイスクリーム発売 大東・カフェ&バル 農人【一関】
一関市大東町の「カフェ&バル 農人(のーと)」は、同町渋民の芦農園が栽培するトウモロコシ「菜の花こーん」を使った「菜の花こーんのアイスクリーム」の販売を始めた。濃厚な甘さが特徴で、人気のブランドトウモロコシの派生商品としてPRしている。
アイスクリームは菜の花こーんを利用した加工品の試作を重ねる中で開発。トウモロコシの実と芯を砕いて煮詰め、ポタージュ状になったものに牛乳や生クリームを合わせて作る。アイスクリームになっても菜の花こーんの味を実感できるほど豊かな風味がある。
菜の花こーんは菜種かす入り特別自家製堆肥で栽培しており、最高糖度が20度以上というメロンを上回る甘さが特徴。今年は同町渋民地内の面積約4ヘクタールの畑で約13万本を栽培している。
JR摺沢駅に近い同町摺沢字街道下地内にオープンした農人は、芦農園代表の芦謙二さん(40)が代表取締役を務める株式会社CODOが経営。地元産野菜や西洋野菜などを使ったさまざまなメニューを提供しており、アイスクリームの製造設備を導入したことから商品開発を進めていた。
CODOは地元産野菜の活用による農家所得の確保やフードロスの削減などを目標に掲げており、芦さんは「アイスクリームを菜の花こーんから派生した特産品にしたい。アイスに限らず、地元農産物を利用したジュースやスムージーなども提供し、農家所得の向上や食品ロスの削減につなげられればいい」と話す。
アイスクリームは1個250円(税込み)。問い合わせは農人=0191(48)4259=へ。