奥州・金ケ崎

姉妹都市交流 末永く 金ケ崎町で20周年式典 ドイツから訪問団

姉妹都市のライネフェルデ・ヴォルビス市の公式訪問団に歓迎のあいさつを述べる髙橋町長(左)

 金ケ崎町とドイツのライネフェルデ・ヴォルビス市の姉妹都市提携20周年記念式典は30日、町役場で行われた。髙橋寛寿町長とクリスティアン・ツヴィンクマン市長ら双方の関係者がこれまでの交流を振り返り、一層の親交を誓い合った。

 姉妹都市提携は、同町の城内諏訪小路地区の重要伝統的建造物群保存地区選定に向けた調査が行われた際、関係者が町の歴史的な街並みを当時のライネフェルデ市長に紹介した縁で2002年に結ばれた。その後、9市町の合併で04年にライネフェルデ・ヴォルビス市が誕生。11年の東日本大震災時には、同市から同町へ義援金や児童による激励の絵画などが贈られた。

 公式訪問団の受け入れは17年以来。同市から市長をはじめ市議、市職員ら6人が9月29日に来日し、30日に同町入りした。

 式典には町側から課長級以上の職員と町議ら約30人が出席。髙橋町長は「コロナ禍では親書で交流を続けたが、直接お会いできてうれしい。貴市の発展と健勝を祈り、交流が末永く続くよう祈念する」と述べ、伊藤雅章町議会議長もあいさつした。

 クリスティアン市長は「全員が初来日で、とても感動している。心配だったが、両市町の新型コロナウイルス患者が減り渡航できた。互いに病気の心配なく日常生活が送れるよう願っている」と応えた。世界的な課題についてドイツ国内の近況にも触れ、「ロシアの軍事侵攻で今回のフライトは3時間余計にかかった。気候変動では洪水や酷暑で人的を含む大きな被害が出ている」と語った。

 同市から友好の証しとして、両市町の庁舎がデザインされたキャンドルアーチが同町に贈られた。アトラクションでは、認定こども園南方幼稚園児が金ケ崎太鼓を披露した。

 公式訪問団は今月4日まで滞在。町内の学校や企業を訪ねるほか、東日本大震災被災地の陸前高田市を視察する。

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