奥州・金ケ崎

四重奏 園児ら魅了 日高ななつ星で公演 サックスグループ【奥州】

認定こども園日高ななつ星で園児たちを魅了したカルテット・スピリタスのコンサート

 奥州市水沢の認定こども園日高ななつ星(千葉正睦園長)で12日、サックス四重奏「カルテット・スピリタス」のコンサートが開かれた。四重奏曲や唱歌、映画音楽などの演奏とともに楽しい演出も加えたコンサートに園児たちは大喜びで、「すてきな演奏をありがとう。また来てね」とメンバーに感謝していた。

 コンサートは文化庁の2022年度「文化芸術によるこども育成総合事業(芸術家の派遣事業)」の一環として開催。同カルテットは今回、11~14日に県内7公演が予定されている。

 同カルテットは03年、松原孝政さん(ソプラノサックス)をリーダーに、波多江史朗さん(アルトサックス)、松井宏幸さん(テナーサックス)、東涼太さん(バリトンサックス)で結成。ラテン語で「新しいエスプリ」を意味する「スピリタス」を持つサクソフォンカルテットとして、全国各地で幅広いレパートリーとエンターテインメント性の高いコンサートなどの活動をしている。

 同日のコンサートは、同園の3歳以上の園児121人が鑑賞。千葉園長と園児から「お願いします」と声を掛けられたメンバーは演奏しながら会場に入り、ユーモラスな表情や演技で園児たちの笑顔を誘って幕開けした。

 その後、メンバーは「スーン」「かくれんぼ」といったサックス四重奏曲、「もみじ」「あかとんぼ」「ゆき」のメドレー、映画音楽メドレー「勇気と友情のヒーローズアドベンチャー」を次々に披露。アンコールでは、同園の園歌「日高の杜(もり)」をメンバーの演奏に乗って園児が振り付きで歌った。

 年長組の菅原歩乃花ちゃん(6)は「すてきだった。いろんなキャラクターの音楽の入った曲が良かった」とにっこり。千葉園長は「コロナ禍で触れ合いがなかったが、お迎えしたお客さんに演奏してもらったのは良い経験。園児たちは食いつくように見ていた」と話していた。

 メンバー4人は「園児はダイレクトに、体で表してくれるのが良い。聴衆との距離感が近く、やりとりしながら交流している実感があるコンサートで楽しかった」と話していた。

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